廣瀬爽彩(ひろせさあや)さんが犠牲となった旭川いじめ事件。
明らかにいじめがあったにも関わらず、爽彩さんが通っていた学校側は「いじめがあった事実はない」として、いじめを隠蔽。
なんと、ウッペツ川飛び込み事件の後には、校長がいじめ隠蔽プリントを保護者に配布していたというのです。
そこで今回は旭川いじめ事件の中学校の校長が、保護者たちに配布したといういじめ隠蔽プリントについてまとめました。
北星中学校がいじめを隠蔽
廣瀬爽彩さんが通っていたとされる北星中学校は、いじめの事実を隠蔽し続けています。
2019年のウッペツ川飛び込み事件のあとには、地元情報誌のメディア旭川が、北星中学校がいじめを隠蔽していると報道しています。
いじめではなく悪ふざけ
学校側はあくまで、いじめではなく悪ふざけ。と主張していたようですね。
道警中央署や市教委は同校に対し、事件の全容解明や問題問題画像の削除、関係家族に対する適切な対応を求めたが、本誌取材によると、
学校側はこれまで「いじめはなかった。男子生徒らの悪ふざけ」などとして、全ての対応をおなざりにしていたことも明らかになった。
学校側のズサンな対応に保護者からは非難の声が上がっている。
引用:メディアあさひかわ
わいせつ画像が拡散され、川に飛び込み警察沙汰になっているにも関わらず「悪ふざけ」で片付けるのは少し無理があるように感じますよね。
校長が積極的にいじめを隠蔽
また校長が積極的にいじめを隠蔽していたことも報道されています。
市教委も学校側に再三にわたって適切な対応を求めるなど、指導を行なってはいたが、学校側は「校長が中心となり、事件性などなにもない」などと、約3ヶ月にわたって対応が行われてこなかった。
引用:メディアあさひかわ
市教委の対応にも疑問が持たれていますが、学校側に適切な対応を求めていたことは事実のようですね。
校長は文春のインタビューでもいじめを否定
校長は文春オンラインのインタビューでもいじめを完全に否定しています。
お母さんの認識はイジメになっていると思いますが、事実は違う。
引用:文春オンライン
第三者から見ると、どこをどう見てもイジメとしか思えないこの事件。校長はどのような視点からいじめを見ていたのでしょうか。
いじめを隠蔽しないとマズイことでもあるのか?と思うほど、異常な行動をとる校長。
この何がなんでもいじめを隠蔽したい校長は、ウッペツ川飛び込み事件のあと保護者へ向けて、いじめを隠蔽するような内容のプリントを配布していたようです。
【旭川いじめ事件】校長がいじめ隠蔽プリントを配布!
5月20日。旭川いじめ事件の被害者が通っていた中学校の校長が、保護者宛に「いじめを隠蔽するような内容のプリント」を配布していたことが、文春で報道されました。
文春で報道されているのは、5月14日に開かれた「旭川市議会の経済文教常任委員会」のなかで行われた「旭川イジメ凍死事件」の質疑応答でのやり取りを元にしているようです。
メディアあさひかわの記事は「ありもしないこと」
校長はいじめ隠蔽プリントで、ウッペツ川飛び込み事件について報じたメディアあさひかわの記事を「ありえないこと」と否定。
2019年6月に、爽彩さんがウッペツ川に飛び込んだ事件を起こしたことは地元紙の「メディアあさひかわ」(2019年10月号)でも報じられた。
しかし当時、Y中学は保護者宛にプリントを配布し、メディアあさひかわの記事は「ありもしないこと」だと、否定したのだという。
引用:文春オンライン
ウッペツ川への飛び込みや、わいせつな画像が拡散されていたことは学校側も把握しているはずです。いったい何が「ありもしないこと」なのかが気になりますね。
誹謗中傷に驚き悔しい
また校長は、いじめ隠蔽プリントにて「謂れのない誹謗中傷をされ驚きと悔しさを禁じ得ません」などと自分自身の心情も記載。
当時ですね、中学校からこの雑誌の記事は事実ではない旨のプリントが配布されました。これも保護者から聞かせていただきました。
そのプリントはですね、学校長が発出していますが、
『地元情報誌に本校に関わる記事が掲載されました。ありもしないことを書かれたうえ、謂れのない誹謗中傷をされ驚きと悔しさを禁じ得ません』
と、公文書とは思えない、学校長の心情まで書かれています。
引用:文春オンライン
「謂れのない誹謗中傷をされ驚きと悔しさ」というのは、いじめ云々ではなく、校長がマズイことを報道されて大変焦っているという本心のようにも見えますね。
あくまで子供達の不安や悩み解消のため
校長のいじめ隠蔽プリントについて、市教委側は「あくまで子供達の不安や悩み解消のため」に作成したものと説明しています。
「当時、学校長とPTA会長との連名により保護者の方に宛てられた文書の内容については把握をしておりませんが、その文書の趣旨等については聞いているところでございます。
その文書の趣旨といたしましては、当時月刊誌で学校名も含めまして掲載されたことにより
当該生徒と当時在籍していた子供たちの登下校の安全ですとか子供たちの不安や悩み、そういったことの解消のため学校としての取り組みについて保護者に説明するために書いた文書であるという趣旨については伺っているところでございます」(市教委の教育指導課長)
引用:文春オンライン
市教委はあくまで「子供達の不安や悩みを解消するため」に学校側がプリントを作成したとしているようですが、校長がいじめを隠蔽するために作成したとしか思えません。
これからの調査でどこまでが明らかになるかは分かりませんが、北星中学校の元校が、いじめ隠蔽プリントを作成した理由について、明らかにして欲しいものです。
市議が学校の対応ミスを指摘
旭川市議会の経済文教常任委員会のなかで、能登谷市議は学校の対応ミスを指摘しています。
「全く解せませんね。教育委員会は目を閉じて耳をふさいで知らないふりしてこれをやり過ごそうとしていたとしか思えませんよ、はっきり言って。
2019年4月から母親が『イジメられている、調べてください』と訴えている。
せめてこの6月の川に飛び込んだ時点でイジメとして対処していれば、命まで失うことはなかったんではないですか。
はっきり言って初動ミス。学校任せにせず最初にしっかりとした調査を教育委員会として責任を持ってやっていれば子供の大事な命まで失うことはなかったのではないか」(能登谷市議)
能登谷市議の意見は本当にその通りで、学校側の対応は完全にミスですよね。
ウッペツ川飛び込みがあった直後の学校側や、市教委側に、正しい判断ができる人物がいれば、爽彩さんは辛い思いをしないで済んだのかもしれません。
今後の調査で何が明らかにされるのかは分かりませんが、学校側は今までの対応に責任をとるべきではないでしょうか。
学校側は臨時保護者会でも隠蔽
爽彩さんの事件が文春で報道された後に行われた「臨時保護者会」でも、北星中学校側はいじめがあったと認めず、隠蔽するようは発言を繰り返しています。
文春オンラインの動画
文春オンラインの動画では、学校側が保護者の質問に対して具体的に答えず、隠蔽しようとしている様子が伺えます。
ちなみに臨時保護者会で質問に答えているのは、現校長であり、爽彩さんが在学していた頃の校長とは別人。
当時の校長は保護者会に出席すらしていません。動画では元校長が出席していないことに、保護者が怒りを爆発させています。
今回の報道に食い違っている部分がある
臨時保護者会で、保護者の「報道されていることは事実なのか?」の質問に対して、現校長は「今回の報道に食い違っている部分がある」と述べています。
保護者の質問
報道されていることは事実なんですか?過剰なんですか?
自分の子供に「お母さん私どうしたらいいの?」と言われて、正直悩みました。
先生は命の大切さとおっしゃっていましたけど、命の大切さはもちろんなんですけども。言葉の重みというのも、子供達に伝えてほしいです。
報道されている先生が発した言葉が本当であれば、ふざけんなって思います。
今回報道されなかったら、誰も何もしなかったのか。
現校長の回答
言葉の重みにつきましては、本当に重く受け止めて参りたいと思っております。
今回の報道に関わる部分ですけれども、当時の学校の対応に関わる部分で、食い違っている部分もあります。
その部分も含めてですね。
この後の再三者による調査の中で、しっかり検証されていくと思っております。
現校長の言う「当時の学校の対応に関わる部分」というのがどの部分なのか気になりますね。
当時を知らない現校長が答えて、当時の校長が姿を表さないことにも違和感を感じます。
全ては第三者による調査次第
臨時保護者会では、全ては第三者による調査次第といわんばかりに、校長が質問をはぐらかしています。
保護者の質問
今回の件について、生徒達には学校からどのように説明しているのでしょうか?
そして私たちは子供達に質問された時に、なんて答えればいいんでしょうか?教えてください。
現校長の回答
先ほども申し上げましたように、今後第三者による調査によりまして
学校の対応を含めて、色々な面で明らかになったり
今後学校としてどういうふうにして今回のことを受け止めて
指導に活かして活かしていかなければならないか検証されていきますので、そのことをしっかりと受け止めて参りたいと思っております。
現時点で事件についてハッキリと述べないのは、なぜなのでしょうか。学校側で「いじめはなかった」としているのなら、何も後ろめたいことはないはずですよね。
イジメがあったにも関わらず、無理やりないことにしたから回答に困っているのかもしれません。
もしくは、第三者委員会が事件のことをどう判断するか様子を見てから、学校側の対応を考える。といったところでしょうか。
いずれにせよ、爽彩さんが通っていた頃も現在も、北星中学校の対応はあまりにも酷い状況です。
【旭川いじめ事件】校長がいじめ隠蔽プリントを配布!まとめ
今回は「【旭川いじめ事件】校長がいじめ隠蔽プリントを配布!誹謗中傷に驚き悔しい」として、旭川いじめ事件の中学校の校長が、保護者に向けていじめ隠蔽プリントを配布していた事実についてまとめました。
北星中学校のいじめ隠蔽、特に校長が徹底的にいじめを隠蔽しようとしている様子は、どう見ても不自然ですよね。単純に保身のためなのか、それとも別の理由があるのか。少しでも早く、旭川いじめ事件の全貌が解明されて欲しいものです。